初個展

2021年06月03日

画を描き、SNSにあげていくという作業か度重なるようになってきた矢先、以前より取材などでお目にかかっていたスケッチ画家(私のイメージではアート活動家)の浜地克徳さんが、「これは独学ですか?」とコメントを下さり、そこからのご縁でちょうど一年後の5月に初の個展を開催させていただく運びとなりました。きっかけとなったのが、ホームページ最初で登場する画です。こちらは私のアーティスト路の始まりとなったことから、生涯非売品。そしてもちろんすべての作品たちが私の分身ですが。

夢のようなことの運びに心弾みながらも、初めての画廊での個展に向け、準備が進む中で湧いてきたのは「ご覧になる方に一ミリの先入観も与えることは本意でない。」「売りたくない、値段はつけられない、題名だって決めつけたくない。 。」でもこれら本心を大人にしたのは、画を見に来ていただき、画と主さんとの出逢いを見守るのも職業画家としての通り道なのだという現実でした。しかし、そんな本音が拭えずにつけた値段は、新参者としては目が飛び出るようなものばかり(笑)その道の方々には生意気と思われるのは覚悟の上で、正直に値付けしていきました。なぜなら、画の道の始まりこそが、私が自分に素直に生きていく時間の始まりだったからです。

その頃、タレントという仕事をしてきていた私は、人気商売ゆえのジブン操作にほとほと疲れ、ジブンが、本心が何なのかがわからなくすらなっていました。そんな自分を変えていきたい時間の中で描き出した作品たちとの今後は、自分が在りのままでいることの証明。

浜地さんにもご相談しましたが、でも結果的にはそのままの値段でいくことに決めました。「すみません。」と伝え、浜地さんは「わかりました」とだけおっしゃり、ネームプレートの用意を始められました。

後日、浜地さんご自身がブログをアップされ、そこには、今回の値段設定での私とのやり取りが書かれていました。本職のアーティストの方にこうして話題にしていただけただけでも有難いなと嬉しく拝見しておりましたが、事のツマリハ「一流だと感じた」で、締め括られていました。

感無量でした。。。

そんなこんなで、私のアート業は自分を信じろ!と不思議な力たちに背中を押されて、始まったのでした。